牡丹ライブラリーについて

島根県松江市八束町の「大根島」では、島根県の花にも指定されている「牡丹」の栽培が盛んに行われています。

栽培の起源は約350年前に島内にある全隆寺の住職が遠州秋葉山可睡斎(現在の静岡県袋井市)より薬用として持ち帰り、境内に植えたのが始めとされています。その後、昭和30年頃に新潟県の牡丹生産者により芍薬を台木にして「牡丹」の芽を接ぐ生産技術が農家に普及し、生産量が飛躍的に増え、昭和30年代の後半からは海外にも輸出されるようになりました。

「牡丹」は4月末から5月上旬にかけて、20~30センチ前後の大輪の花を咲かせます。さらに抑制栽培技術の開発により、鉢で管理された「牡丹」を12月下旬からお正月にかけても咲かせることが出来るようになりました。こうした技術の普及や新品種の作出が長く続けられている中で、350種以上にのぼる「牡丹」の品種を整理し、保存・普及することを目的に、この「牡丹ライブラリー」を作成しました。

作成にあたりましては慎重に行ってはおりますが、写真と実物の色調や表現が異なる品種もありますので、ご理解をお願いします。

最後に、この「牡丹ライブラリー」を栽培や販売など「牡丹」に関わるすべての方々にご活用していただきますと作成に関わりました生産者一同、大変うれしく思います。

* 花の重ね、大きさ、花形等については、松江市(大根島)の露地畑における5年生株の標準区分です。育成年数や肥培管理によって異なることがあります。                                        


松江大根島牡丹協議会